世界を支えるディテール
生きていれば必ず、短縮できないプロセスに行く手を阻まれ、実際に自分自身で辿らなければならないディテールを目の当たりにするはずである。そもそも自分自身がプロセスそのものである。
自由意志の自由
世の中の全ての事象が不確実でいて、どんなことも起こり得るというならば、せめて自分一人の意志だけはときとして揺るがないものであったとて、恐れるほどのことでもないと思うこの頃なのだ。
barter
“人生“という言葉を使うとき、ひとは他の動物と人間を区別している。しかしながら人間は、人生を生きると同時に動物としても生存していかなくてはならない。
ひとつの弱点
同じ時間を費やすのならば長所を磨くために努力することのほうが有効だと広く信じられているが、ひとつの弱点にいずれ自身の足が掬われる、ということはあまり顧みられない。
見えないここ
ある惑星が他の惑星の重力に抗えないのとほとんど同じ様子で、人間も互いの存在の影響から自由になれた歴史はなく、物質が重力に捕われたまま運命を預けてしまうように、人間も自らの感情の支配から無重力に至ることはない。
突き刺さること
我々人間自身が自ら家畜化していると云われる現代において、命の役割と生きる意味とを独学で発見するというのは、殊のほか荷が重い。
リードする言葉
言葉を持たない動物が、愛や幸せを本当の意味で解っていると仮定するなら、明らかに彼らはそれらを極端に深くは追い求めていない。そう考えると、言葉は悟るための道具ではないらしいことが見えてくる。
悔恨
何か思わぬ失敗をやらかしたり、謂れの無い不運に遭遇してしまうと、僕自身は根拠も無いのに、何かのバチが当たったに違いないと因果関係を求めてしまう。
記憶の系統
美しいものを美しいと感じることの本質は、理論体系に頼るのではなく、人類が重ねて来たであろう経験の記憶を呼び覚まして、個人個人がそこに輪郭を与えられるかどうかなのではないか。

