ジョジョの生き方は、この御時世では時流にそぐわない身勝手なそれだったと判断されるのは仕方がない。しかし、ジョジョの、犬としての本能から言えば、ジョジョは犬としての誠を貫いたのだろうと思う。

その記事にはびしょ濡れで不自然に身体を強張らせたまま、舌を無造作に出して眼を閉じているジョジョが写っていた。紛いも無くそれはジョジョだった。

病状の回復とは裏腹に、なんとなくジョジョの様子は不自然な気がした。何かに焚き付けられたように早朝から夕方まで、家を留守にすることが増えていった。

ジョジョは診察台に載せられ、とりあえずリーシュマニア症の簡易検査をした。血液から反応を調べるものであるが、結果はすぐに判明し、予期したとおりジョジョは陽性だった。

僕が電車で出掛けるときは、駅までお互い徒歩で一緒に行って、僕は望むに電車に乗り込み、ジョジョはホームでお座りしながら僕の出発を見届け、そのあとはきっと街をしばらく散策して、のんびり帰宅していたようだ。