フィルムで撮影する
ストレスから解放されるためにヴァカンスに出掛けるというのは、もしかしたら単なる言い訳に過ぎず、人はそもそも歩いて、違う景色を見ることを糧として生きて来たのかも知れない。
記憶を育む
数万年のあいだ、ひたすらに獲物を狩って生活していたその頃の人間が、いかに見事な術をもって野生の熊と対峙し、それを捕らえて食していたか。紛うことない優れた立ち居振る舞いだったに違いない。
自明であること
当たり前のことなのだが、単語は事実に対して後から付帯される。神に近い偉人が風という言葉を発明して、その後に世界に風が吹き始めたのではない。風は人類が誕生する以前から地上に吹いていた。
儲かるシステム 弐
世界が広くなったことで、管理する要素は膨大に膨れ上がり、こなすべき役目は一層複雑化してしまった。マルチタスクは一人ひとりの人間に複雑な局面を与え、出来もしない解決を要求し、誤った判断を下すことはある意味で人類の前提事項となってしまった。
儲かるシステム 壱
孔雀の雌は雄の尾羽に誠実さや信頼を探っているのだとしても、我々がそれを完全に否定することは出来ない。人間以外の動物に審美眼が宿るのかどうか、有るとも無いとも確約出来ないのが実情だ。人間が勝手に判断しなくても良い。
誰のために
あなたはあなたが持つ自分を育み成熟させるという使命のために他の命を奪うことが出来る。それは循環であって、抹消の類であってはいけない。
誰も到達できない場所
あなたは誰かのポジションを奪う必要など無い。何故ならあなたが今、そこにいるその場所こそが他の誰にも到達できない場所なのだから。
知性難民
人類の進化という観点から考えると、AIの台頭は間違いなく我々の日常生活をさらに便利に高効率に変革するが、同時に、当然ながら依存の危険を大いに孕んでいる。
完成された循環
一人の人間が生まれて、その人生を生きるというのは、何も特別なことではない。過去20万年に渡って繰り返されたそれぞれ個別の苦行である。
能力汚染
他人をいくら出し抜いても、それは運まかせのシーソーゲームでしかないと気付くだろう。自分の勢いは永遠に続くものではなく、むしろ我々が恐れている通り、ここぞと言うときに頼りにならないのは、ほかでもない自分自身になるのだ。

