犬の系譜 其の四
僕はジョジョのポートレイト写真を撮るのが好きだった。暇を見付けては庭でのんびり過ごしているジョジョを写真に撮っていた。
犬の系譜 其の参
僕が電車で出掛けるときは、駅までお互い徒歩で一緒に行って、僕は望むに電車に乗り込み、ジョジョはホームでお座りしながら僕の出発を見届け、そのあとはきっと街をしばらく散策して、のんびり帰宅していたようだ。
犬の系譜 其の弐
ふと、ツミレは立ち止まり、何やら耳を澄まして前方の草むらを凝視した。こういう時、大概は何かしら小動物の気配を感じているのである。獲物の存在を確信するとツミレは狩猟態勢に入る。
犬の系譜 其の壱
僕が5歳の頃、うちに犬がやってきた。やってきたというよりも、もとはと言えば子犬を貰いにこちらから出向いたのだが。
芸術と創作
人口が一万分の一まで減少すると、総人口は80万人になる。この程度であれば人類はこの惑星でしばらくは謙虚に生きていられるだろうか。
Eugène Atget
現代アートを生産すること自体、それにそぐわしい現代の意義がありそうである。数千年続く人類の芸術行為に現代的な役割を付加したし、制作にかまけるための言い訳もより複雑怪奇になっている。
逆は然りではない
僕が今、A=Bを考えなければならなくなった理由は、ある精神科医の言葉がきっかけである。その精神科医曰く「心は脳である」らしい。 確かにその通り、心は脳機能の現象である。そこで僕は考えた。脳は心であるか。 否である。
向田邦子の言葉
あとから読み返して、良く考えてみるともしかしたら適切でないかも知れない、と思えば消しゴムで消すことができるが、口から放ってしまった言葉を取り消そうと思ったら、会話の当人に謝らなければならず、謝った言葉がまた相手を傷つけ、汚れ、傷を深くする。
心の病
人類の数十万年の歴史の中で、これほど身体を使わない生活はかつて経験したことがなく、空想に空想を重ねる不安や心配を、ひっきりなしに脳内で生成しなければならない状況も、現代ほど過剰に経験したことはかつてなかったはずだ。
目標
現代社会に生きる僕らは率直に言えば世界を甘く見ている節がある。何か途轍もなく大きな要素をうっかり見過ごしているように感じられてならない。

